猛烈な暑さを極めた夏が過ぎ去ろうとしています。
新型コロナウイルス感染症の脅威にさらされ、新しい生活様式を受け入れ、私たちは自分自身に備わった免疫力で身を守ろうとしています。
そんな中、私たちの健康を大きく左右するのが「腸」と言われています。
腸は消化、吸収、排泄の器官というイメージが強いですが、実はヒトの体全身に関わる重要な働きを担っていることがわかってきました。
腸には、たくさんの腸内細菌が住んでいて、本来、腸内細菌の割合は、善玉菌が2割、悪玉菌が1割、日和見菌が7割というバランスが理想とされています。
しかし、食生活の乱れやストレス、老化、抗生物質の服用などによる影響で腸内環境のバランスが崩れてしまいます。
すると悪玉菌が増加し、腸の調子が悪くなったり、糖尿病、高血圧、心臓病といった現代病やそれこそさまざまな菌やウイルスにもかかりやすくなってしまうのです。
腸内環境を整えるためにも、善玉菌のエサとなり、短鎖脂肪酸を増やす水溶性食物繊維や腸内のお掃除役をする不溶性食物繊維、そして乳酸菌を多く含む発酵食品などをバランスよく摂るようにしましょう。
また、口腔環境と腸内環境には関連があることが最新の研究により明らかになってきました。
口腔内の環境が悪化すると腸内環境も悪くなる。逆に腸内環境が悪化すると口腔内の免疫機能が落ちるということがわかってきたのです。
オーラルケアで一番気をつけなければいけないのが歯周病菌による影響です。歯周病が進むと歯周ポケットからさまざまな有害なものが直接血液に侵入し、全身に炎症(慢性炎症)を拡げてしまうのです。
日頃から歯みがきなどのお口ケアと同時に腸内環境も見直し、今こそ健康でウイルスに負けない絶口腸(絶好調)を手に入れましょう。