ウイングの協力研究機関である「オアシス・オブ・ホープ病院」では、西洋型の最新治療と患者の感情面・精神面のケアとして代替医療を組み合わせた「統合医療」が実践的に行われており、素晴らしい治療実績を残しています。「栄養代謝療法」は、100年以上の実績のある栄養処方をベースに考えられた栄養療法で、オアシス病院が実践する統合医療の中核を担う重要な治療のひとつです。「身体にいいものを取り入れ、悪いものを排出することで患者の自己治療力を最大限に引き出す」というのがその根本的な考えです。

毒素や老廃物とは、具体的に食品添加物や残留農薬、薬、大気汚染物質、環境ホルモン、水銀や鉛などの有害重金属類などです。また広い意味では、余分な脂肪や活性酸素、ストレスなども体内の”毒”といえるかもしれません。現代社会では、このような有害物質を取り入れずに生活することはほとんど不可能です。

人間の身体はもともと毒素や老廃物を尿や便、汗として排出する機能が備わっています。しかし、体内に取り入れる有害物質が多すぎると排出が追いつかなくなってしまうことがあります。また、何らかの原因によって身体の排出機能が低下することでも、毒素や老廃物は溜まりやすくなります。

体内に蓄積した毒素や老廃物は、疲れやすい、イライラするといった慢性的な心身の不調はもちろん、生活習慣病や老化を引き起こす原因になり得るのです。

デトックスとは、「解毒」を意味する言葉で体内の毒素や老廃物を排出して健康な身体を取り戻すことをいいます。デトックスによって、身体はさまざまな良い効果があります。まず、体内の毒素や老廃物を排出することは、身体本来の循環機能を回復させ、代謝を活発にすることです。代謝がアップすれば、太りにくい身体づくりにつながります。また、血行がよくなり、冷えや肩こり、むくみなどといったお悩みの解消も期待されます。さらに体内に溜まった毒素は、自律神経にも影響を及ぼすといわれています。デトックスによって体内の機能を正常にすることは、心の状態にもよい影響を与えるかもしれません。

デトックスには、運動が大切です。運動によって血流が促進されて新陳代謝が活発となり、汗として老廃物が排出しやすくなったり、胃や腸の働きが促進されたりといった効果が期待できます。

入浴も運動と同様に、血流をよくして新陳代謝を活発にする効果があります。入浴には、副交感神経を刺激して内臓の動きを高めたり。ストレスを解消したりといった効果も知られています。ぬるめのお湯にゆったりと浸かるのがオススメです。

水分が不足すると血液はドロドロになり、栄養素や酸素の運搬や老廃物の回収がうまく行われなくなってしまいます。また、腎臓は体内の水分量が不足すると尿の量を減らして、その量を調節するため、老廃物がたまりやすくなってしまうのです。汗と尿として排出される水分量を補うためには、１日およそ1.2リットルの水を飲むと良いといわれています。こまめに水分を補給するようにしましょう。

食品に含まれる添加物や残留農薬などは、摂りすぎると身体に蓄積されやすくなります。食べ物を選ぶ際には、有害物質があまり含まれていないものを選ぶことが大切です。その中でも葉緑素（クロロフィル）に注目です。葉緑素は、植物や藻類などに含まれる緑色の天然色素で、クロロフィルとも呼ばれています。植物細胞の葉緑体の中にあり、光合成を行う上でなくてはならないものです。体内からコレステロールやダイオキシンなどの余分なものを排出してくれる作用があります。葉緑素が含まれる食品は、青菜や緑葉色野菜、海藻などが挙げられます。

ハツラツとした毎日のために、お家で手軽にできる解毒代謝をしてみましょう。