ビタミンＢ群はあらゆる種類の酵素を助ける補酵素として働いています。特に代謝ビタミンと呼ばれ、私たちが生きていくためのエネルギー源として必須です。お互いが協力しあって働いているために、これらのビタミンはまとめて「ビタミンＢ群」と呼ばれます。

また、イノシトールもビタミンＢ群の仲間でビタミン様物質として扱われる栄養素です。脂肪肝や動脈硬化の予防から神経細胞の働きを助ける作用まで幅広い働きを持っています。

ビタミンＢ群は主なエネルギーをつくるのに大活躍しますが、他にもさまざまな働きがあり、うつ病の予防・改善、お子様の脳の発達と学習の効率アップなどに欠かせない栄養素です。

現代は、潜在的なビタミンＢ群の欠乏症が増えています。その原因は、調理加工や精製で食材のビタミンＢ群が失われる上に、ストレスの影響や糖質の多い食事（ジャンクフード、お菓子、清涼飲料水など）により、ビタミンＢ群が大量に消費してしまうことにあります。また、ビタミンＢ群は腸内の細菌がつくってくれますが、腸内バランスが乱れているとビタミンＢ6等の合成量が少なくなります。

ビタミンＢ群を多く含む食品は、酵母やレバー、未精製の穀物、肉、魚介類、野菜などです。ビタミンＢ群はチームで働くのが特徴なので栄養バランスの整った食事を心がけましょう。またサプリメントなどを上手に利用してみてくださいね。