ビタミンとは、三大栄養素である脂質、糖質、たんぱく質などとともに人間が生きていくうえで必要不可欠な栄養素のひとつです。今回は、その中でも”カロチノイド(カロテノイド)”をクローズアップしたいと思います。
赤や黄色の鮮やかな美しい色素を総称してカロチノイドといいます。600種類ほどあり、ヒトの血液中には20種類以上のカロチノイドがあります。プロビタミンA(体内でビタミンに変化する物質)としての効用の他に抗酸化作用が知られています。
フィトケミカルは、植物がつくり出す化学物質の総称です。植物が紫外線や虫などから自分を守るためにつくり出す「色」や「香り」、そして「苦味(アク)」などの成分のことです。フィトケミカルは、抗菌、抗炎症、抗酸化作用、免疫力の向上などに関するさまざまな働きをしていることがわかってきました。鉄が酸化してさびるように、人の体も体内の酸素で酸化し、老化していきます。抗酸化作用とは、それを止める働きです。
カロチノイドは、フィトケミカルにあたります。
さまざまな食品を意識して摂るようにしましょう。食生活では補いきれない栄養素はサプリメントなどを上手に利用するとよいですよ。